スキルス性胃がん

スキルス性胃がんに負けないための情報ページ

スキルス性胃(スキルス胃がん)がんとは・・症状、生存率、原因、遺伝、治療法、予防法、似ている病気

お笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之さんの長期休養報道が流れ、原因はスキルス性胃がんではないかとの憶測も飛んでいます。
また、過去には小林すすむさん、逸見政孝さん、塩沢ときさんなどの有名人が亡くなり、注目されつつあるスキルス性胃がん。
スキルス性胃がんは、発見されにくい、進行が早い、転移しやすい、と悪い性質が三拍子そろったがんです。
このページではスキルス性胃がんについての情報を、なるべく分かりやすく、かつ、ていねいに紹介して、 スキルス性胃がんに対する知識を得ることを目的に作成しています。

スキルス性胃がんとは

スキルス性胃がんの特徴は?

普通、がんというのは胃の表面の粘膜に異常が起こり、その異常が進行していきます。ところが、スキルス性胃がんの場合は、胃の表面粘膜にあまり変化が起こりません。ですから、X線検査などをしてもわからず、胃カメラを飲んでさえも、比較的発見されずらいのです。
発見されたときには、かなりがんが進行した段階の場合が多いのです。
比較的悪性であることが多く、気がついたときには、かなりがんが進行していることが多いようです。
すでに末期の状態であることもあります。

あまり粘膜面の変化をおこさず胃壁の中を広く浸潤(しんじゅん)、粘膜層のしたに木の根っこのように広がるため、粘膜部分の表面に異常が出にくく、通常の内視鏡検査ではスキルス性胃がんの初期症状を発見しづらく、胃壁全体が硬くなってから、ようやく診断がつくというケースが多いようです。最後には、正常の半分ぐらいにまで胃が収縮します。

検査の時には、「異常なし」で安心していても、気がついたら腹水がたまり始めて、精密検査をしてもらった段階では手遅れになる場合もあります。このようにがんが進行するので、生存率が下がり、上記のように検査で発見されることも少ないのです。

転移しやすいという性格

スキルス性胃がんは、転移が早く、特に腹膜に転移してしまうことが多いようです。がん細胞が早い段階で散らばってしまうのです。これを腹膜播腫(ふくまくはしゃ)といいます。

スキルス性胃がんが発見された場合には、その時点で約60%の人が腹膜への転移や広い範囲のリンパ節への転移が見られます。この腹膜播種(ふくまくはしゅ)は、スキルス性胃がんの患者さんの約50%に見られるのが特徴です。

手術しても再発度が高い

腹膜播腫のようにがんの種を撒き散らしたような転移があるために、手術がなかなか難しい場合が多く、余命が短くなったり、手術ができない場合も多くなります。

化学療法などを用いても、なかなか良い結果を得ることが難しいのが現状です。
また、完治したあとでも予断を許さないのも現状です。

男性よりも女性、特に30代〜40代にスキルス性胃がんの発生が多いようです。働き盛りの年代に多く起こるがんで、気がついた時にはかなり進行している可能性があるがんです。

スキルス性胃がんの場合、発見された時点ではすでに手術できないケースが多く、手術した場合も再発度が高いため、5年生存率は、約15%〜20%とされています。

スキルス性胃がんの初期症状・自覚症状

スキルス性胃がんの初期症状

○普段と違う胃の感じがする もたれ感、胃が張る、重い。 断片的な胃の鈍い痛み。

スキルス性胃がんは、普通のがんに比べて進行が早く、普通のがんでは数年かかるところを、数ヶ月でがんが進行してしまうことが多々あります。 がんが進行すると、胃の動きが悪くなります。

スキルス性胃がん写真

スキルス性胃がんでがん細胞が胃壁に広がると、粘膜に潰瘍ができやすくなるので、鈍い痛みが起こるようになります。

1)胃の動きが悪くなる     

2)胃に鈍い痛みを感じる

食後に痛みを感じていたものが、だんだんと空腹時、平常時にも感じるようになってきます。

 

 

スキルス性胃がんの自覚症状のまとめ

○胸やけ

○消化不良

○食欲不振

○胃の痛み

 (食前に特に痛む。食後に痛まなくなる。)

○食後、胃が硬い感じがする

○みぞおちが重い

○以前よりも食事の量が減った

(末期的症状)

○吐血

○タール便(道路を舗装する時に使うコールタールのように黒い便のことです)

○吐き気、嘔吐

具体的事例

食事をしている時、胃がパンパンに腫れていて、ゲップをだそうとしても胃の入り口が詰まって、ゲップもでない。
胃が破裂するような感じ。ゲップがでないので、胃が上下運動をしてゲップをだそうとするが出ないという大変苦しい状態。
吐くと楽になるという事例もあります。

その後、 食べるたびに同じような症状が繰り返されるので、食べるのが苦痛になり、体重も減ってくる。

また、奥歯が痛む。狭心症のように胸が重苦しく感じる。
というような、胃とは離れた場所に症状があらわれることもあります。

急性胃炎などで、胃が痛む、ということは良くあることですので、通常は市販の胃薬を飲んで済ませてしまうことが多いと思います。 そのうちに、スキルス性胃がんが進行してしまうのです。

スキルス性胃がんの生存率

がんの生存率をいう場合、「5年生存率」という言葉がよく使われます。
「5年生存率」というのは、手術をしてから5年経過後の生存率ですので、現在の患者さんのステージがどこなのかを知ることが大切です。
スキルス性胃がんの場合、通常のがんよりも発見がむずかしく、かつ、進行が早いといわれます。

初期の場合、手術をしてから5年後の生存率

ステージ--生存率(約)  

1A −−95%  

1B −−87%

このように大変高い数値がでています。  

2  ーー70%  

3  −−45%  

4  −−10%

ステージ4になると、末期がんということになります。

スキルス性胃がん写真点滴

このように早期であれば早期であるほど生存率が高くなります。
この数値は、胃がんすべてにあてはまる数字でスキルス性胃がんも例外ではありません。
スキルス性胃がんは、このステージの数字が大きくなってから発見されることが多く、そのために生存率が低くなります。

ですから、スキルス性胃がんであっても
早期に発見された場合は、他の胃がんと同じように
克服できる可能性が、かなり高くなるのです。

スキルス胃がんは、生存率が低いことが多いのですが、発見が遅いことが大きな原因の一つです。
発見時には余命が長くないことが多く、治療が難しいのが現状です。
末期のスキルス性胃がんの場合は、余命が数ヶ月になる場合も多々あります。

 

がんに於けるステージとは?

0期から4期に分類される病期(がんの進行度を示す)呼び方で、どの程度悪化しているかだけではなく、
治療法を考える基準ともなるバロメーターになります。ステージはがんの深さや転移の状態により判断されます。

ステージの違いと治療法

ステージ0期や1期は、早期がん。内視鏡治療や狭い範囲の手術で完治が望めます。

2期は、手術によって良い結果を得ることが期待できます。

3期は、状況は悪くなってきますが、それでもまだ完治の可能性があります。

4期になると、末期がん。転移が遠くまで広がっているので、完治は困難です。
末期症状になっていることも多く、がんを克服すると言うよりも進行を遅らせることが中心になります。


スキルス性胃がんの治療法

主な治療法としては、手術、抗がん剤、放射線療法があります。

スキルス性胃がんの場合は、転移が進んでいて、切除によって根治治療ができない場合が多くあります。

また、根治手術を行っても再発する可能性もあります。

転移が進んでいる場合に有効な治療法は化学療法になります。

抗がん剤を用いる場合は、全身に薬を回します。

また、抗がん剤だけを用いるのではなく、手術、放射線などと合わせて用いることが多いです。


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スキルス性胃がんの予防法

胃がん一般的に、日々の食事が重要です。
塩分の過剰な摂取はよくありません。
和食でも塩分が多いと良くありません。

ピロリ菌の働きを抑えることも効果的です。
梅干がピロリ菌の活動を抑えるという研究結果もあります。

スキルス性胃がんになりやすいタイプ

スキルス性胃がんは若い女性に比較的多く発症すると言われています。
具体的には20代〜40代の女性が発症する確立は、他の年代よりも多くなっています。

スキルス性胃がんになった有名人

宮迫博之さんの長期休養宣言は、スキルス性胃がんのせいではないかと言われております。

有名人の筆頭・・ナポレオンと彼の家族の多くはスキルス胃癌で亡くなっているといわれています。

キャスター、タレントの逸見政孝さん・・がなったのがスキルス性胃がんです。
1993年のことで、48歳でした。
逸見さんは、胃がん検診を定期的に受けていましたが、 発見が遅れました。

塩沢ときさんもスキルス性胃がんで亡くなりました。 2
007年のこと。79歳でした。
舌癌、乳がんに苦しみ、その後スキルス性胃がんでなくなりました。
肺に転移したのが死因とされています。

安めぐみさんのお母様もスキルス性胃がんで亡くなられています。

2012年には、 お笑いトリオ「ヒップアップ」の一員で、脇役俳優として活躍していた小林すすむさんがなくなりました。

 

スキルス性胃がんと似ている胃の病気・・・胃炎

急性胃炎の症状

急性胃炎は、日常的に起こることが多い病気です。
みぞおちあたりが急に痛くなります。
同時に、胃が腫れたように感じ、むかつき、嘔吐などがあります。

急性胃炎は、いろいろな原因で起こるのですが、胃の粘膜の炎症です。
食事によってなる場合もあります。
紅茶、コーヒー、辛いものなどを多く摂った場合に起こることがあります。

だいたいは、1〜2日市販の薬などを飲むと治まることが多いようです。
急に痛みが起きる場合、急性胃炎である確立は高いようです。
十二指腸潰瘍、急性膵炎(すいえん)、急性胆嚢(たんのう)炎、 急性虫垂炎(ちゅうすいえん)と症状が似ています。

【症状としてよく現れるもの】

胃の不快感、痛み、むかつき、嘔吐、食欲不振など

【原因】

アルコール、コーヒー、辛いもの、冷たいもの、熱いものなどを多く摂りすぎた場合。
薬の副作用 ストレス タバコの吸いすぎ アレルギー(卵、カニ、サバなど食物アレルギー)

【治療】

一食から2食、食事を抜くことで、胃を休めるようにします。

その際、水分は摂るようにします。また、消化に良いもの・・・おかゆ、うどんなどから食べるようにして、少しずつ普通の食事に移していきます。

スキルス性胃がんと症状が似ている他の病気

スキルス性胃がん写真聴診器とパソコン

十二指腸潰瘍(かいよう)

ピロリ菌が原因で起こることが多く、胃を保護している粘膜が消化される病気の1つです。

【症状としてよく現れるもの】

みぞおちから上腹部右側辺りの腹痛、背中の痛み、吐き気、嘔吐、食欲不振、体重減少、吐血、下血、口臭、酸っぱいゲップ、胸やけ

【原因】

ピロリ菌の感染、過労、睡眠不足、肉体的・精神的ストレス、刺激のある香辛料のとり過ぎ、熱過ぎたり冷た過ぎる飲食物のとり過ぎ、痛み止めやステロイドなど強い薬などを長期にわたり服用した場合、喫煙、飲酒、コーヒーなどのとり過ぎ、暴飲暴食、早食いなど不規則な食生活

【治療】

胃酸の分泌を抑え、潰瘍を修復する薬を服薬します。ピロリ菌が発見されたら、ピロリ菌を除菌する抗生物質を一週間程度服薬します。ストレス解消法を見つけ、規則正しい生活・食生活を心がけ、ゆっくり休むことが重要。胃の負担になる香辛料や高脂肪食、アルコールなどは避け、禁煙しましょう。

急性膵炎(すいえん)

膵臓(すいぞう)は、いろんな消化酵素を分泌していますが、それらの消化酵素が何らかの原因により膵組織内で 活性化され、自分の膵臓が消化(分解され軟らかくなる現象)が起るのが急性膵炎です。

【症状としてよく現れるもの】

発熱、嘔吐、黄疸症状など。みぞおちから左上腹部にかけての痛みや、背部に痛みを伴う場合もあります。重症になると血圧が急激に下がったり、ショック状態になることもあります。

【原因】

過労やストレス、お酒の飲みすぎ、ステロイドの投与などをきっかけに起こりやすく、胆石や胆のうの炎症を起こしている場合も、主な原因となります。また、原因不明、特発性のこともあります

【治療】

安静にすることが重要。膵炎になってから2〜3日は、食べ物を口にせず、栄養分や水分は、点滴でとります。ショック症状が出ている場合は、緊急入院が必要です。吐き気やお腹の痛みがひいてから、野菜スープや果物の果汁から口にして、徐々に普通の食事に戻します。

急性胆嚢炎(たんのうえん)

胆嚢(たんのう)が腫れて痛む病気のことです。

【症状としてよく現れるもの】

みぞおちや右上腹部に持続する激痛から始まります。痛みは深呼吸すると悪化して右肩甲骨下部に広がり、吐き気や嘔吐(おうと)も起こります。約3分の1の患者に発熱がみられ、重症の場合には、強度の腹痛や悪寒、発熱、黄疸の出現なども見られます。

【原因】

多くは胆石が原因です。急性胆嚢炎を起こす患者の約95%に胆石があります。膵臓の酵素の逆流が原因のこともあります。まれに、胆石はないけれど長期間の静脈栄養補給を受けている病気の後に発症するケースもあります。

【治療】

安静を保ち まず点滴や抗生剤と投与が考えられます。

急性虫垂炎(ちゅうすいえん)

俗に盲腸(もうちょう)と呼ばれる病気の正式名です。大腸の盲腸という部位の下端に突出した虫垂突起に炎症が起こり、腫れたり膿がでたり発熱したりする病気です。

【症状としてよく現れるもの】

上腹部の不快感、鈍痛から始まり、下腹部がズキズキと痛み、やがて強く痛みます。37〜38度の発熱、吐き気、食欲不振、便秘などの症状を伴います。放置すると虫垂壁に穴があき、腹膜炎を起こし危険な状態になります。

【原因】

原因ははっきりしませんが、異物や固まった便が虫垂内部に詰まることが一つの原因とされています。

【治療】

炎症が軽い場合には抗菌薬が使われますが、手術による虫垂切除が簡単で安全なこともあり一般的です。


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Last revised 2018-8